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mograg galleryは“日本のロウブロウアート”を提案します

mogragは2008年に、オーナー:太田素子とディレクター/ペインター:沖冲.の自宅の小さなガレージを解放し、『mograg garage』という展覧会を中心に交流が派生するアーティスト・コミュニティとして産声をあげました。

そして2015年に場所を御徒町に移転し、新たに『mograg gallery』として、絵画を中心としつつもカテゴライズや表現形態に縛られないアーティストたちの展覧会を企画・運営し、またそれらをさまざまなプロダクトに落とし込んでいく事業を展開しています。

私たちはこの場所で取り扱っているアートのことを“日本のロウブロウアート”と呼んでいます。

ロウブロウアートって?

アメリカ西海岸発祥のロウブロウアートは、おもに「無教養のアート」と訳され、アカデミズムや美術史の文脈に属さないアートのムーヴメントを指しますが、日本においてはとりわけその影響を感じさせる表現のスタイルとして使われがちな言葉です。

ですが私たちはこの言葉の本来の意味とその楽しみ方、つまり“ハイアート”と呼ばれるメインストリームの周縁から発生した大衆の芸術として、よりダイレクトに“絵を描く/観ることの喜び”を享受する、そんな「嗜好のアート」としてこの言葉を用いています。

日本のロウブロウアート

日本における“絵”は戦後、西洋から輸入された所謂アートをはるかに凌駕する質と量で、マンガ・イラスト・アニメといった、本来は周縁(サブ)であるはずの“オタクカルチャー”が発展し、今日ではそのメインストリームを形成しています。日本における絵画表現の中心は、世界のメインストリームとしてのアートと、日本のメインストリームとしてのオタクカルチャーの二つが軸となっています。

そういった状況の中で、幼少期から様々なサブカルチャーを浴び続け、その影響を受けつつも、あくまでも自らの独自性を模索し、そしてこの二軸のどちらにも属さない、いわば“第三の表現者”とでもいうべきアーティストたちが私たちのまわりには数多くいます。

私たちは彼らのことを、その作品と創作の姿勢を表す意味で、敬意を持って“日本のロウブロウアーティスト”と定義し、彼らの作品を専門的に取り扱うギャラリーを展開していきます。

また同様に、日本のサブカルチャーの影響や親和性を持つ海外のアーティストも、グローバルに拡張し融合する表現の一端として紹介していきます。

私たちが感じるアートの面白さを、すべてのアートファンへ。
あなたとアーティストとともに三位一体となって、“アートが日常になっている状態”を、私たちは目指します。